受信メールのトラブルシューティング

Zimbra 受信メールがメーラーに表示されない(メールボックスに配信されない)障害についての対策


外部からのメールの受信に問題がある場合は、メッセージが失敗している場所を見つける必要があります。
テストメッセージを送信するときは、MTAサーバーのログファイル(特に/var/log/zimbra.log)を確認してください。

# tail -f /var/log/zimbra.log

ログに記録されないもの(接続なし、何もない)が表示される場合は、DNSまたはFWファイアウォールのいずれかに問題がある可能性があります。
■FWファイアウォールの場合は、メールがインバウンドに流れるようにするには、インターネット上のサーバーがポート25でMTAに接続する必要があります➾ネットワーク管理者に確認。
■DNSの場合は、ユーザーアカウントが作成されるメールドメインには、MXレコードが必要です。 これをテストするには下記のコマンドで、
# host -t mx domain
上記の結果に返されるIPアドレスは、MTAのIP(パブリックまたはプライベート)である必要があります。 パブリックアドレスの場合は、ファイアウォールがポート25をMTAサーバーに転送していることを確認してください。

メールはMTAに配信されますが、メールボックスには配信されていない場合、
もしサーバーログファイル /var/log/zimbra.log に次のような行がある場合:

postfix/lmtp ... deferred ... connection refused

ローカルメール転送プロトコル(LMTP)配信を実行するためのポート7025への接続ができなかった。
これはほとんどの場合、プライベートIPセグメントで構成されている(またはNATを使用している)ホストが原因で、サーバーが存在するパブリックIPアドレスのインターフェイスがありません。 これは、DNSではなくlmtpのネイティブIPアドレスルックアップを使用するだけで簡単に修正できます。 または、内部ネットワークのドメイン名を、外部とは異なる方法で内部的に検索するように構成することもできますが。 その方法を使用することは、このドキュメントの範囲を超えています。
簡易的な対策として、下記のよう手順で対応する。

■Zimbra Collaboration 8.5以降の場合、

$ zmprov ms mtaserver.com zimbraMtaLmtpHostLookup native

$ zmprov ms `zmhostname` zimbraMtaLmtpHostLookup native

$ zmprov mcf zimbraMtaLmtpHostLookup native

$ zmmtactl restart

■Zimbra Collaboration 8.0 以前の場合、
$ zmlocalconfig -e postfix_lmtp_host_lookup=native

$ zmmtactl restart

※上記の対策で、PostfixはDNSではなくネイティブにlmtpのIPを検索するようになったため、ホストが /etc/hosts で適切に構成され、正常に動作することを確認する必要があります。







受信メールのトラブルシューティング
原田 達明 2 June, 2022
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